宇宙誕生の少し前から宇宙終焉の少し先までを数で表す論文

この宇宙を数で表すことは出来るのか。

第2-1節:GPUとは何か


GPUとは何か ― 並列計算に特化したプロセッサ

GPU(Graphics Processing Unit)は、
大量の計算を同時に処理することに特化したプロセッサです。

もともとは
3Dグラフィックスの描画を高速化する目的で開発されましたが、
現在では画像処理・物理計算・AIなど、
幅広い分野で使われています。

CPUとの根本的な違い

CPUとGPUの最大の違いは、
計算の考え方にあります。

項目 CPU GPU
得意分野 制御・分岐・汎用処理 数値計算・並列処理
コア数 少数(高性能) 多数(単純)
処理モデル 逐次処理 同時処理

CPUは「賢い少人数」、
GPUは「単純作業を一斉に行う大人数」
と考えると理解しやすいでしょう。

なぜGPUは速いのか

GPUが高速なのは、

  • 同じ命令を
  • 大量のデータに対して
  • 同時に実行する

という設計になっているからです。

この考え方を
データ並列処理と呼びます。

グラフィックス処理との関係

3Dグラフィックスでは、

  • 頂点の変換
  • 光の計算
  • 色の合成

といった計算を、
画素ごとに大量に行います。

これらは
「同じ計算を大量に繰り返す」ため、
GPUに非常に向いています。

GPGPUという考え方

GPUを
グラフィックス以外の用途に使うことを
GPGPU
(General Purpose GPU)と呼びます。

これにより、

  • 科学技術計算
  • シミュレーション
  • 機械学習・AI

などが
現実的な速度で実行できるようになりました。

CPUとGPUは競合ではない

重要なのは、
CPUとGPUは
どちらが上かではなく、
役割が違うという点です。

CPUが全体を制御し、
GPUが大量計算を担当することで、
システム全体が高速になります。

第1節のまとめ

  • GPUは並列計算に特化したプロセッサ
  • 同じ処理を大量データに同時実行できる
  • CPUとは役割が根本的に異なる
  • 現代計算の要となる存在

次に読むべき節